建築随想

戸田英二 建築家

2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧

進化した日本独自の言語

文字を必要としない社会であった古代日本に、最初に“文字”として理解された「文字」がもたらされた時、それは「書」という形式で伝わってきました。 もちろん漢字自体は、紀元1世紀頃には日本列島に伝えられていたことがわかっています。中国・後漢の光武帝…

日本語に生まれ変わった漢字

漢字を構成する単体字としての「文」には、環境の中の〈意味〉が「もよう」として描き込まれていました。そしてその「文」を組み合わせて「字」がつくられていったのです。 もともと「文」に描き込まれた「もよう」は、「絵」が簡略化、抽象化されていったも…

すべてに〈かたち〉を与える言語

中国語学者の藤堂明保さん*01によれば、漢字という「文字」の成り立ちは、古くは「文」と「字」に区別されていた、といいます。さまざまな事物を、まるで「もよう」を描くように書き上げたのが「文」であり、その「文」(もよう・もじ)を組み合わせて、第…

文字数の圧倒的多さが意味するもの

日本人の先祖たちを強く引き付けた“漢字”とはどのような文字言語なのでしょうか。 シュメール人がつくりだした楔形文字。古代エジプト人がつくりだしたヒエログリフ。これらの文字は、それぞれが意味を持つ表意文字と、話し言葉の音を表わす表音文字が組み合…